朝10時に開場。 展示品の陳列を終えて参加者の皆さんを待ち受けるつもりが思うように進まず、会場一番乗りだった(恋する)変人さんにかなり手伝っていただきました(いつもありがとうございます)。出入り口から離れた駐車スペースしかあいていないわ、とんでもなく暑いわで荷物運びが大変だったのです。 会場の入り口に受付、そのすぐ後ろに『パズル通信ニコリ』および判型が同じ出版物(『クロスビー』『パズル・ザ・ジャイアント』『数独通信』など)、その次にペンパ本、さらにその他の判型の本(『パズルノート』や大型本)、最後に月ニコとニコリグッズ…と会場の壁沿いにぐるりと並べ、会場の真ん中に譲渡会用の椅子を準備しました。 受付を済ませた参加者さんたちが思い思いに展示品を手に取って眺めます。「発刊30周年の頃の『ニコリ』には仕掛けがある」という話がハッソウトビさんから出たのですが、展示品を寄贈してくださったSさんがそのことをご存じなく、見せられて「えっ?!」。せっかくなので仕掛けが見えるように置いておくことにしました。(2枚目の画像) 13時からは展示品の譲渡会をしました。 まずは展示会をするに至った経緯を説明。引越しのために30年あまり買い続けたパズル本を手放さなくてはならなくなったSさんから、関西放談会の幹事が相談を受けたのがはじまりです。「ただ捨てるにはしのびない。ニコリたちを何とか活用できないだろうか」。Sさんのお住まいは長崎県。他のニコリストに譲ろうにも放談会などのつながりがあまりない土地です。 「じゃあ関西放談会に持ち込んで欲しい人に持って帰ってもらおう」。そう思った幹事が滋賀の自宅へ引き取り、今回の関西放談会開催となりました。展示会と銘打っていますが肝心なのは譲渡のほう。なるべく貰い手を探して捨てずに済むようにすることが目的なのです。 質問や意見を受け付け、いざ譲渡会。譲渡をご希望でない方は自由に見て回ってくださいと呼びかけたのですが、みなさん着席して協力してくださいました。 司会が一冊ずつ書名を紹介して「いる人~」と呼びかけていきます。まずは初期の『ニコリ』から。1980年代のものはどんどん引き取られていったのですが、30号あたりから勢いが鈍りました。このあたりからは買い揃えている参加者が多いようです。そんな中、47号を受け取ったハッソウトビさんが「これで全部そろいました」。よかったよかった。 『ニコリ』を一旦やめて他のものにしてみましょう、と『N.G.』の1~5を持って来た司会。うしのちちさんとともぞうさんが引き取り希望でしたのでじゃんけんで勝負です。結果、ともぞうさんが同じ手で三連勝…。その後うしのちちさんも勝って『N.G.5』お持ち帰り。『クロスビー』はTea.Mさんとしまちゃんが交互に引き取って終了。ニコリクラブ会員特典のぬいぐるみは「保育園に寄贈します」という中山さんのところへ行きました。 その後も「布教に使えるよ~」と『やさしい数独』を振り回しながら呼びかけたり、『ビーのいちにち』(絵本)をお子さん連れの方に押し付けたり(すみません)しながら冊数を減らしましたが、引き取り手のないもののほうが多くなってきました。それならあとは好き好きに持って帰ってもらうおう、と譲渡会終了。この時点で14時、譲渡会開始から1時間。3時間ぐらい「いる人~」を続ける覚悟をしていた司会はほっとしました。 せっかく時間があまったので自己紹介。お題は「トランプ」。トランプ大統領が訪日中だったのです。 ・高校時代にページワンやナポレオンにはまった ・大学時代にコントラクトブリッジのサークルに入っていた ・トランプのデザインが点対称なので、ついスリリンが作りたくなる ・トランプと言えば関西放談会でやった「大人数の大富豪」! ・トランプの文字が閉じていないもの(2,3,5,7,J,K)は素数。AとQのおかげでうまく分かれます (おおーっ、と感心の声があがりました) ・前にも「トランプ」をお題にしたことがあったよね? ネタに困っちゃうよ (大統領選の頃にもお題にしました。ごめんなさーい) ・引越し準備中の自分の家の居間もニコリだらけでこんな感じになってる… ・対馬はいいところです。ぜひお越しください ・30周年の仕掛けを知ることができた。来た甲斐がありました あとはひたすら自由時間。本を読んだり、話したり、お茶を飲んだり。 (恋する)変人さんの旅行みやげと、もーりさんのカントリーマアムコレクションが机の上に並べられ、充実したおやつタイムとなりました。感謝。カントリーマアム、いろんな味があって楽しかったなあ…。 おしゃべりする中で「ニコリストはニコリ本以外にもコレクションを持っている人が多そう」という話になりました。小説、漫画、ゲーム、おもちゃなど、いろいろ集めている人はけっこういそう。この先どうしていくかを健康なうちに考えないといけないのかも。足を痛めている人がいたこと、最近ご家族を亡くされた方がいたことなどから健康状態の話も出ました。譲渡会を開いたことで、未来…というか、老い先のことを普段よりよく考えた気がします。 「なるべく持って帰ってねー!」と司会が何度も叫んだのが功を奏してか(辟易してか)、展示品もかなり減っていきました。持ち帰り用の紙袋もすぐなくなってしまい、もっと持って来ればよかったと反省する幹事。たくさんあった月ニコも「購読していなかった期間のものが欲しい」とのお申し出があり、3人で仲良く分配。いやあ、ありがたい。 やがて閲覧用の机でカミシモをはじめた一団が。自由だねえ。一番負けた人にボウミンノート賞を進呈しようかと思いましたが、みなさん帰路は大荷物なのでやめました。 16時半、閲覧も終了して後片付け。 残った本を段ボール箱に詰めたら、最初7箱とちょっとあったものが2箱におさまりました。 机と椅子を元の位置に戻して各自荷造り。 「無料譲渡だけどよかったらカンパしてね、送料ぐらいはお返ししたいので」との呼びかけに応えて集まったお金は無事送料を上回りました。Sさんにお渡してみんなで感謝の拍手を贈りました。 最後に「今回ははじめてだったのでお引き受けしましたが、今後同じ企画をするつもりはありません。『自分も持ってきたい』はダメ。処分に困る前に行く先を考えておきましょう。ただし、関西放談会の会場を利用して個人的に欲しい本をやり取りするのはOKです。この場を活用してください」といった内容を司会が伝えて放談会終了。 参加者の皆さまには大大大感謝の会でした。 (報告者・SEIKO) |
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